この記事でわかること
- 元警察官ゆきが「辞めたい」と感じた実体験10の瞬間
- 辞めたい気持ちが「限界サイン」かどうかの見分け方
- 辞めたいと思ったあとに実際に行動した手順
- 警察官を辞めて転職した後の現実
「また今日も辞めたいと思った」。警察官として働きながら、そう感じる日が増えていく。それは弱さじゃない。むしろ、その感覚は正直な自分の声だ。
私も警察官として3年間働いた。毎朝制服を着るたびに「いつまでこれを続けるんだろう」と思っていた。でも「辞めたい」という言葉をなかなか口に出せなかった。使命感、周りの目、家族のこと。いろんなものが頭をよぎって、踏み出せなかった。
この記事では、私が実際に「辞めたい」と感じた瞬間を正直に書く。あなたが今感じていることと重なる部分があれば、それはあなた一人だけじゃないという証拠だ。
ゆき |
警察官を辞めたいと思うことは、珍しくない。私の同期でも3年以内に辞めた人が何人もいたし、みんな似たような理由だったよ。 |
警察官を「辞めたい」と感じる10の瞬間【体験談】
結論
「辞めたい」と思う瞬間は、体と心が出している限界のサインかもしれない
① 休日出勤が当たり前になったとき
警察は土日関係ない。行事、警備、事件。気づけば休日に出勤するのが「普通」になっていた。友人の結婚式に出られなかったとき、「この仕事を一生続けるのか」と初めて本気で考えた。
世の中がGWや年末年始を楽しんでいるとき、私は制服を着て街に立っていた。SNSで流れてくる友人の旅行写真を見るたびに、胸に小さな痛みが走った。
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わかる気がする。友達と予定が合わないのがじわじわ堪えてきますよね。 |
ジャガイモくん |
② 理不尽な怒鳴りつけが続いたとき
上司からの指導が、指導の域を超えていた。報告書の文字の大きさ、メモの取り方、立ち方。細かいことに怒鳴られるたびに、じわじわと自分が削られていく感覚があった。
「なぜ自分だけこんな目に」と思うことも多かった。でもあとでわかったのは、それが職場全体の文化だったということ。一人だけ対策しようとしても、根本は変わらない。
ゆき |
私が配属された係は特にきつかった。怒鳴り声が当たり前で、最初のころは夜中に泣いてたよ。それでも「辞めるなんて甘え」って自分に言い聞かせてた。 |
③ 身体の不調が続いたとき
夜勤明けに帰宅しても眠れない日が増えた。食欲が落ち、頭痛が続き、気づけば休日も「ただ横になっているだけ」の日々になっていた。
体は正直だ。朝、制服に手を伸ばすだけで吐き気がしたことがある。その瞬間、「これは普通じゃない」と気づいた。
注意
身体症状が出ているなら、それは限界サインです。「気合いで乗り越える」ではなく、一度病院で診てもらうことを強くすすめます。
④ 感情が麻痺してきたとき
事件現場に何度も立ち会ううちに、感情が動かなくなっていった。辛いことがあっても「またか」と思うだけで、涙も出ない。嬉しいことがあっても、素直に喜べない。
感情が平坦になったとき、「自分はこのままでいいのか」という問いが頭から離れなくなった。
ゆき |
感情の麻痺って、本当に怖い。気づいたころには「普通の感覚」を忘れてる。私も転職してしばらくしてから、ようやく笑えるようになった。 |
⑤ プライベートが全部仕事の話になったとき
飲み会でも、休みの日でも、話題は「あの事件」「あの上司」「次の異動」ばかり。警察官同士でしか話せないことが多すぎて、職場以外の人間関係が希薄になっていた。
家族に職場の愚痴を言っても「あなたが選んだ仕事でしょ」と返ってくる。誰にも本音を話せない孤独感が、辞めたい気持ちをさらに強くした。
⑥ 自分の成長が感じられなくなったとき
毎日同じルーティン。書類を書いて、パトロールして、報告して。3年目になっても「自分は何を身につけたんだろう」という疑問が拭えなかった。
民間企業の同期がスキルを積んで活躍しているのをSNSで見るたびに、焦りと焦燥感が膨らんでいった。
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警察って、スキルが外で使えないイメージがある。転職したとき困りませんでしたか? |
ジャガイモくん |
ゆき |
最初はそう思ってたけど、コミュニケーション力・冷静な判断力・文書作成力って、民間でもめちゃくちゃ評価されたよ。自分では気づいてなかっただけ。 |
⑦ 同期が次々と辞めていったとき
一人辞め、二人辞め。気づけば入庁時の同期の半分近くがいなくなっていた。残された私は「自分も出口を探していいんだ」と初めて思えるようになった。
誰かが辞めるたびに、みんな口をそろえて「また辞めたか」と言う。でも内心「あいつ正解かも」と思っていた人が何人もいたはずだ。
⑧ 異動先でリセットされると聞いたとき
「次の異動でよくなるかもしれない」と思っていたのに、異動先でも同じような問題が待っていた。そのとき初めて「環境の問題ではなく、組織そのものの問題だ」と気づいた。
⑨ 「もっと普通の生活がしたい」と思い始めたとき
夜勤も深夜呼び出しもない、土日に休める生活。それが「贅沢な望み」ではなく、当たり前のことだと気づいたとき。「私は何のためにこれをしているんだろう」という問いが止まらなくなった。
⑩ 「辞めていい」と自分に許可を出せたとき
辞めたいと思いながらも、「でも警察官だから」「でも給料がいいから」と言い訳を並べて踏み出せなかった。でもある日、鏡で自分の顔を見て思った。「この顔の人に、続けろとは言えない」と。
それが転職活動を始めた日だ。
ゆき |
「辞めていい」って自分に許可を出すのが、一番難しかった。でもそこを超えたら、あとは意外とスムーズだったよ。 |
「辞めたい」気持ちが限界サインかどうかの見分け方
結論
身体症状・感情麻痺・人間関係の孤立が重なっているなら、本物の限界サインだ
一時的な「辞めたい」と、本当に辞め時のサインはどう見分けるか。私が経験から整理した基準を共有する。
| 状態 | 一時的な辞めたい | 本物の限界サイン |
|---|---|---|
| 身体 | 疲れているが休めば回復 | 休んでも疲れが取れない |
| 感情 | イライラするが楽しい瞬間もある | 喜怒哀楽が感じられない |
| 仕事への気持ち | やりがいが残っている | やりがいが一切感じられない |
| 睡眠 | 眠れるが疲れる | 眠れない or 起きられない |
| 継続期間 | 数日〜1週間程度 | 1ヶ月以上続いている |
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3つ以上当てはまってたら、本物の限界サインってこと? |
ジャガイモくん |
ゆき |
そう思っていい。特に「身体症状+感情麻痺」が重なっているときは、早めに動いた方がいい。我慢しても状況は変わらないから。 |
「辞めたい」と思ったあとに私がやった3つのこと
結論
転職活動は「辞めてから」ではなく「辞める前に」始めるのが鉄則
1. 転職エージェントに話を聞いてもらった
「まだ辞めるか決めていない」という状態でも、エージェントは相談に乗ってくれる。私は第二新卒エージェントneoに登録したが、最初の面談で「あなたは辞める必要があると思います」とはっきり言われた。プロの目で見た客観的な評価は、背中を押してくれた。
2. 自分の市場価値を確認した
「警察官のスキルなんて民間で使えない」と思っていたが、エージェントに話すと「コミュニケーション力・危機管理能力・文書作成力は高く評価される」と言われた。自分を過小評価しすぎていたことに気づいた。
3. 在職中に内定をもらってから辞めた
辞める前に転職活動を進め、内定をもらってから退職届を出した。「辞めてから探す」は収入の不安が出て判断が歪む。在職中に動いた方が圧倒的に有利だ。
警察官を辞めた後の現実【転職して変わったこと】
結論
辞めた後の生活は、思っていたより普通で、思っていたより楽だった
転職してから1年が経った今、正直に言う。辞めてよかった。
給料は最初の半年は少し下がった。でも土日に休めて、有給を取れて、定時に帰れる。残業があっても「残業代が出る」という当たり前のことが、こんなに心を楽にするとは思わなかった。
何より「明日も仕事に行きたい」と思える日が増えた。それが一番大きな変化だ。
ゆき |
「辞めたら後悔するかも」って思ってたけど、辞めたことを後悔した日は一度もない。むしろ「もっと早く動けばよかった」って思う。 |
まとめ
- 「辞めたい」と思う瞬間は誰にでもある。それは弱さではなく、体と心のサインだ
- 身体症状・感情麻痺・睡眠障害が重なっているなら、本物の限界サイン
- 転職活動は「辞めてから」ではなく「在職中」に始めるのが鉄則
- 警察官のスキルは民間でも十分に通用する
- 転職エージェントに相談するだけでも、気持ちがかなり楽になる


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