この記事でわかること
- 警察でパワハラが横行しやすい組織的な理由
- 元警察官ゆきが実際に受けたパワハラの体験談
- パワハラを受けたときの具体的な対処法
- パワハラが原因で退職・転職した警察官の実例
「これってパワハラじゃないの?」と思いながらも、声に出せない。警察という組織の中では、それが「指導」として処理されてしまうことが多い。
私も3年間の警察官生活の中で、パワハラに近い扱いを何度も経験した。「自分が弱いんだ」と思い込んでいたが、転職後に振り返ると、あれは明らかに問題のある行為だったと気づいた。
この記事では、警察でパワハラが起きやすい理由と、実際に受けたときの対処法を体験談をもとに書く。
ゆき |
「指導だから」「昔からこうだから」という言葉で、パワハラが正当化される空気が警察にはある。でもそれは正当化にならない。 |
警察でパワハラが起きやすい4つの理由
結論
パワハラが「指導」として許容される構造が、警察組織には根づいている
① 階級制度が「上の行為は正しい」という空気を作る
警察は階級社会だ。上の言葉は「命令」に近い力を持つ。これが「上司の行為には従うしかない」という空気を生み、パワハラに対して異議を唱えにくい環境を作っている。
「怒鳴られるのは自分が悪いから」と思い込む若手が多いのも、この構造のせいだ。
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上司に「おかしい」と言えない雰囲気って、外の会社とは全然違うんですね。 |
ジャガイモくん |
ゆき |
全然違う。民間に転職して初めて「上司に意見を言っていいんだ」と気づいた。警察の中にいると、それが当たり前だと思えなくなっていく。 |
② 「強くなれ」という文化がSOSを封じる
警察は体育会系の文化が色濃く残っている。「弱音を吐くな」「精神力で乗り越えろ」という価値観の中では、「つらい」「やめてほしい」という言葉を発することが「弱さ」として扱われる。
これがパワハラの被害者を孤立させ、相談を遅らせる。
③ 相談窓口が機能しにくい
警察にもハラスメント相談窓口はある。だが「相談したことが漏れるのでは」「評価に響くのでは」という不安から、利用をためらう人が多い。閉鎖的な組織ではなおさら、窓口が安全な逃げ場として機能しにくい。
④ 異動まで「我慢が正解」という空気
「異動すれば環境が変わる」という希望が、我慢を長引かせる。だが異動先でも同様の問題があることは珍しくなく、また異動自体が数年単位でしか来ないため、その間に心が限界を超えてしまうケースも多い。
私が受けたパワハラの体験談【3つの実例】
結論
「指導」の皮をかぶったパワハラは、気づきにくいからこそ深く傷つく
実例① 書類の前で怒鳴られ続けた
1年目のとき、係長から報告書の書き方について毎日指摘を受けていた。最初は「指導だから」と受け入れていたが、だんだん内容より「怒鳴り方」が目的になっていると感じるようになった。
他の同僚が同じミスをしても怒鳴られないのに、私だけが標的になっていた。書類を提出するたびに体がこわばるようになり、ある日、手が震えて文字が書けなくなった。
ゆき |
「自分だけ」って思うのがつらかった。周りは普通に仕事してるのに、なんで私だけこんな目に、って。でも黙ってた。言ったら余計ひどくなりそうで。 |
実例② 無視・干し上げ
2年目に異動した係で、先輩から徹底的に無視されるようになった。業務上の連絡も私だけ回ってこない。会議で発言しても反応がない。
理由は最後まわからなかった。「気に入らなかっただけ」と後から別の先輩に教えてもらった。これも立派なパワハラだが、当時の私には「自分が何か悪いことをしたのか」としか思えなかった。
実例③ 「警察官のくせに」という言葉
体調が悪くて早退を申し出たとき、上司から「警察官のくせに、それくらいで」と言われた。熱が38度あった。
その言葉で、私は「休むこと」に罪悪感を持つようになった。体調が悪くても出勤し続け、最終的に倒れた。倒れてから初めて「これはおかしい」と気づいた。
注意
「警察官だから我慢しなければ」という思い込みは、自分を守る感覚を麻痺させます。どんな職業であっても、健康を脅かす扱いに従う義務はありません。
警察でパワハラを受けたときの対処法【4ステップ】
結論
記録を残すことが、あらゆる対処の前提になる
ステップ1:記録をつける
日時・場所・発言内容・自分の状態をメモする。スマートフォンのメモアプリで十分だ。「記憶」は薄れるが「記録」は残る。万が一相談や申告が必要になったとき、記録は強力な証拠になる。
ステップ2:職場外の人に話す
家族、友人、または外部の相談窓口(労働局のハラスメント相談など)に話す。「話すだけ」でも気持ちが整理される。職場内の人間に話すと、情報が加害者に伝わるリスクがある。
ステップ3:産業医・カウンセラーに相談する
心身に症状が出ているなら、産業医や心療内科を受診する。診断書は休職・転職活動における証拠にもなる。「まだそこまでひどくない」と思っていても、早めに相談するほど回復が早い。
ステップ4:転職を選択肢に入れる
パワハラが組織の文化に根づいている場合、個人が対抗しても変わらないことが多い。「この環境から出る」という選択肢を持つことが、心の余裕につながる。
第二新卒エージェントneoは在職中でも相談できる。「パワハラが原因で転職を考えている」と正直に話しても、適切にサポートしてもらえる。
まとめ
- 警察でパワハラが起きやすい理由は、階級制度・強さ文化・閉鎖性の組み合わせにある
- 「指導だから」という言葉でパワハラを正当化する空気が根づいている
- まず記録をつけることが、あらゆる対処の前提になる
- 職場外の人・機関に相談することで、孤立を防げる
- 転職は「逃げ」ではなく、自分を守るための正当な選択だ


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