「辞める」って決めた時、まず頭に浮かんだのは、「退職願」の書き方でした。交番勤務3年目、月150時間を超える残業に心身ともに限界を感じ、適応障害と診断された私にとって、辞めることは生き残るための唯一の道だったからです。でも、長年「市民の安全を守る」という使命感で働いてきた警察組織から離れるなんて、想像もしていませんでした。右も左もわからないまま、どうやって退職の意思を伝えればいいのか、どんな書類が必要なのか、不安でいっぱいでした。
手取り22万円では、心身の治療費を賄うのもやっと。このままではいけない、そう思いながらも、社会の窓口である警察官という身分を捨てることへの恐怖は大きかったのです。
同じように悩んでいる警察官の方、きっとたくさんいると思います。このページでは、私が実際に経験した退職までの道のりを元に、警察官の退職届(退職願)の書き方、提出時期、そして引き留められた時の対処法について、私の体験談を交えながら、できる限り分かりやすく解説していきます。
どうか、一人で抱え込まないでくださいね。
結論
- 警察官の退職願は、手書き・縦書きが基本。
- 提出時期は、退職希望日の1ヶ月前〜2週間前が目安。
- 引き止めにあった場合は、毅然とした態度で、しかし冷静に意思を伝え続けることが重要。
- 退職理由で「適応障害」などを書く必要はない。
- 警察官を辞めても、新しい道は必ず見つかる。
この記事でわかること
- 警察官の退職届・退職願の正しい書き方と記載例
- 提出タイミングと上司の引き留めへの対処法
- 退職代行サービスを使うメリットと利用の流れ
退職願の基本:書き方と注意点
結論
退職届は正しく書けば問題なし。引き留めがひどい場合は退職代行という選択肢もあります
警察官という特殊な職種だからといって、退職願の基本的な書き方が大きく変わるわけではありません。しかし、いくつか注意しておきたい点があります。
私が退職を決意した時、まずはインターネットで「警察官 退職願」と検索しました。でも、出てくる情報は一般的な会社員向けのものがほとんど。
警察組織の独特な慣習や、上司への伝え方など、具体的なアドバイスはなかなか見つかりませんでした。結局、先輩にこっそり相談したり、過去の退職者の書類を参考にしたりして、なんとか退職願を作成しました。
まず、退職願は「退職の意思を伝えるための書類」であり、「退職の許可を願い出る」ためのものです。そのため、記載する内容に間違いがないか、何度も確認することが大切です。私が作成した退職願は、以下の通りです。
退職願の例文(私の体験に基づいています)
- 件名:退職願
- 宛名:〇〇警察署長 〇〇 〇〇 様
- 日付:令和〇年〇月〇日
- 所属:〇〇課
- 氏名:〇〇 〇〇 印
- 本文:
- 私儀、
- この度、一身上の都合により、
- 来る令和〇年〇月〇日をもちまして、
- 退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
私が退職願を書く上で特に気をつけたのは、以下の点です。
- ・手書き・縦書き:これは警察組織に限らず、公的な書類では基本とされています。ボールペンで、心を込めて丁寧に書きました。
- ・「一身上の都合」:退職理由を詳細に書く必要はありません。特に、適応障害などの病名を書く必要は全くありません。これは、後述する引き止め対策にも繋がります。
- ・退職希望日:これは必ず具体的に記載します。私の場合は、診断書の内容や、引き継ぎにかかる時間を考慮して決めました。
- ・捺印:実印である必要はありませんが、拇印でもなく、認印で構いません。
また、退職願は「退職届」とは異なります。「退職届」は、退職の意思が固まっており、一方的に退職を通告する書類ですが、「退職願」
は、退職の意思を伝え、許可を求める書類です。まずは「退職願」を提出するのが一般的です。私の場合は、まず直属の上司に口頭で退職の意思を伝え、その後、退職願を提出しました。
提出時期:いつまでに伝えるべきか?
警察官の退職願の提出時期について、明確な規定はありません。しかし、一般的には退職希望日の1ヶ月前〜2週間前を目安に提出するのが良いとされています。
これは、後任者の選定や引き継ぎに十分な時間を確保するためです。私も、適応障害の診断書に「休養が必要」と明記されていたため、できるだけ早く退職したかったのですが、それでも最低限の引き継ぎ期間は必要だと考え、約1ヶ月後に退職希望日を設定しました。
私が退職願を提出したタイミングは、医師から「これ以上、仕事を続けるのは難しい」と告げられた直後でした。まずは、信頼できる同僚や先輩に相談し、退職の意思を固めました。
そして、上司に直接「退職したいと考えております」と伝え、その際に退職願の提出時期についても相談しました。上司からは「あと1ヶ月はいてほしい」と言われましたが、体調を考慮していただき、最終的には私の希望に近い形で退職日を決めることができました。あの時、正直に自分の状況を伝えてよかったと思っています。
ただし、これはあくまで私のケースです。部署や地域によっては、引き継ぎにさらに時間がかかる場合もあるでしょう。もし、退職の意思を伝えるのが遅くなってしまった場合でも、まずは正直に状況を説明し、相談することが大切です。
退職願の提出時期について悩んだら、まずは直属の上司に相談してみましょう。
引き止められたら?冷静に対処する方法
警察官を辞めたいと伝えた時、多くの人が経験するのが「引き止め」です。特に、人手不足の部署や、期待されている若手警察官ほど、引き止めにあう可能性が高いでしょう。
私も例外ではありませんでした。直属の上司からは、「君のような優秀な人材が辞めるのは組織にとって大きな損失だ」「あと数年は頑張ってほしい」
「給料を上げることも検討しよう」など、様々な言葉で引き止められました。正直、耳障りの良い言葉もたくさんあり、一瞬心が揺らぎました。でも、適応障害で心身ともにボロボロの状態では、どんな言葉も空虚に響くだけでした。
引き止めにあった時、大切なのは冷静に、そして毅然とした態度で自分の意思を伝えることです。感情的になったり、逆に曖昧な態度をとったりすると、相手につけ入る隙を与えてしまう可能性があります。
- ・退職の意思は固いことを伝える:「辞めたい」という気持ちを、はっきりと伝えましょう。「考えてみます」とか「少し悩んでいます」といった曖昧な言葉は避けます。
- ・具体的な退職理由を伝える必要はない:先ほども触れましたが、退職願には「一身上の都合」と書くだけで十分です。引き止められた際も、必要以上に詳細な理由を説明する必要はありません。もし、健康上の理由などを伝える場合でも、「体調を崩してしまい、これ以上勤務を続けることが難しい」といった、簡潔な伝え方で構いません。
- ・感謝の気持ちを伝える:引き止めてくれることへの感謝は伝えつつも、退職の意思は曲げない、という姿勢を示しましょう。
- ・第三者に相談する:もし、上司や同僚とのやり取りで精神的に追い詰められてしまう場合は、家族や信頼できる友人、あるいは専門機関(警察官OBの相談窓口など)に相談することも検討しましょう。
私の場合は、適応障害の診断書があり、医師からも「休養が必要」と診断されていたため、「これ以上は無理だ」という強い意志を持っていました。
上司にもその旨を伝え、「お世話になったことは感謝していますが、自分の体と心の健康を第一に考えたい」と伝えました。すると、さすがにそれ以上強く引き止めることはできず、最終的には私の退職を認めてくれました。
あの時、自分の弱さを認め、専門家の助けを借りたことが、結果的に退職をスムーズに進めることに繋がったのだと思います。
警察官を辞めて、新しい人生へ
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まとめ
- 退職届は退職日の2週間前までに提出するのが基本
- 引き留めがひどい・精神的につらい場合は退職代行サービスが有効
- 弁護士法人ガイアや男の退職代行なら警察官でも安心して依頼できる


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